『ファイナルファンタジーXIIのあるきかた』を買った+読んだ。
ドラクエで多く出ているらしい『あるきかた』シリーズ、今回初のFFらしいです。『らしい』ばっかですね。
- 作者: CB’s PROJECT
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2006/10/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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前半のライセンス無しでクリアとか、ガンビット研究とかのやりこみ系は攻略本に近いですが、後半はね、なんとゆーか…バカ? って感じ。ほめ言葉ですが。
各町の人の数(話せない人含む)を全部数えたり、種族の比率を調べたり。プレイにはまったく関係無い。バカ?
キャラの揺れもの(髪とか)を頼りに風の向きを調べ、あまつさえ気圧配置まで予想。まぁ風力はバトルに若干影響するけど…バカ?
そんなバカな、でも興味深いことをいろいろと、丁寧に真面目に考察している本です。
すばらしいッ!!
常々、世界観とは無駄の積み重ねでできていると思っているのですよ。
ストーリーには関係ないし、特に語られるわけでもないからテキトーに済ましてもいい部分を、自然現象や物理法則、地域性や文化などを真面目に考えて作ってたりするんですよ。どうでもいいメッセージに、ちょっとづつ色々と仕込んでいたりするわけですよ。オレやオレの周りの人は。
誰も気付かないかもしれないけど、その積み重ねが『世界』を作り出しているから。
それが『世界』作り出すと信じているから。
そういった作り手の想いを(どこまで本気かはわからないけど)汲み取って、一冊の本としてまとめられている。
バトルのデータやイベントとは異なり、無用と判断されてもおかしくない部分だけど、普段なら会話や2chのスレで消費されるだけものだけど、それが一冊の本としてまとめられている。
そしてそれが面白かった。
作り手として勇気をもらった。そんな感じ。
…FFXIIが好きなひとは是非。
………クリアしてやること無くなった人にも是非。