『プチクリ』岡田斗司夫

久しぶりに発売日に本屋に買いにいった書籍。
でも…8日にいったら売ってなくて、店員に聞いたら10日入荷って言われた。ので本日購入。
なんだよプチクリって？　と思ったひとはまずこれ↓を。


プチクリとはなにか？
http://putikuri.way-nifty.com/blog/2005/11/post_4024.html


あぁー、１時間で読み終えちゃったよ。orz


基本的に読むのは遅いのですが、肌に合いすぎたって感じでしょうか。基本的にオレの考え・意見と一致する内容だったので、つかえることなく読めた。また内容に近いことも体験しているし、まさにプロだけどプチクリって感じの人たちと関わってきたから。
例えば…絵の上手い（才能のある）イラストレーターと絵はそこそこなんだけど、ちょくちょく顔をあわせる＋気持ちよく仕事をしてくれるカット描きの人。どっちが重宝されているか？　とか、プロのグラフィックデザイナーでありながら近所のママさん相手に娘の服とか名前シール自作とかビーズとかいろいろと自作を披露しているウチの奥様とか。その他にも過去に関わったスタイリストさんやカメラマンとか、ライターさんとかね。
あと…著者の経歴に部分は、そのほとんどがすでに知っている内容だったので(^-^;
それにほら、オレってばプチクリだからさ、指差し確認したって感じ。ホントはプロだけど…それは半分飯の種だし、常に気持ちはプチクリなので。


『フロン』のときは、自分の想像を超えた内容で影響は大きかったけど（http://homepage2.nifty.com/kazzhp/dia/2002_08.html の　2002/08/09/Fri No.479参照）、今回はいかに気づいていない連中（若手）に伝えるか？　そのためのマニュアルとして受け止めた感じ。マインドマップを使うあたりとか、漠然とした気持ちのままにしない為に、具体的に書き出させるあたりとか上手いなぁと思いながら。


つーか、この本の内容が肌に合うのは当たり前なのかも。なんせオレの人生36年のうち、2/3は岡田さんの影響下にあるので。
DAICONIIIのOPアニメと亡きアニメックの『ためになるゼネプロ講座』…こんな面白いことをする人になりたい！　ヘボいプロよりも偉大なアマチュアになりたい！　そんな気持ちが今のオレを生んだといえるので。　…『ためになる〜』はちょっとウソかも。
自虐的に『道を誤った』と語る時があるけど、実際にはそうは思っていないし。ずーっと、消費する側ではなく作（創）り発信する側にいたいと思っていたし、今現在それなりに好きなこと＝才能で食えてるし、まがいなりにも妻子を養えているいま、どこに間違いが？　平穏なくらしや高年収を得ることを正しいとするなら、確かに道を誤ったかもしれませんが。


全然本の感想になってないなー。


ところで一番悲しいのは、この本の内容を伝えたいヤツがいないこと。
すでにわかっている人には言うまでもないし、悩んでいる人はちょっと背中を押すだけでいいし、押してきた。問題は『就職先』『職業』としてクリエイターを選んでいるヤツら。そんなのが多いのはやっぱ会社がでかいからかなぁ。言われたことはやるけど…っていつもの愚痴ですね。


採用面接とか飲み会とかで『キミが好きなこと、２時間でも語り続けることが出来ることって何？』って聞くんですよオレ。今思うと『好き＝才能』に気づいていたのかも。で、いままでその質問に答えようとしたヤツいないんだよねぇ。かなり本気で質問して、答えを期待しているんだけどなぁ。
まぁ30代の人とか、上に位置している人ってみんな面白いんだけどなぁー。


さて寝よ。明日も会社だ。働かなきゃ。マスターアップまで。死なない程度に。