NEXITのブログ

オレが常に何かを考え発信する為のWEBLOG。負担にならない程度に …が基本スタンス。

『鏡像の敵』神林長平

もう2ヵ月も前のことになりましたが…神林長平の小説を読んだ。
これまた初めてなので、肌に合わないと嫌だなぁと思い、また初期の方が作者のコアとなる部分がでていると踏んで、初期短編集を購入。
つまり、作品ではなく作者に興味をもったつーことです。


きっかけは、戦闘妖精雪風
初めてこのタイトル見たときには、怪しい気配を感じたものです。だって戦闘で妖精ですよ? 80年代後半のオタ狙いな印象あるでしょ? しかも雪風って日本軍の飛行機につらなるような名前。模型誌で中途半端にミリタリー知識を得た層をも刺激。
表紙絵は当時計画中だった(現在は配備中)戦闘機の延長線上にあるリアルなデザイン。そんなかんじで刺激うけまくりでしたが…読む気にならなかったんだよなぁ。当時。小説は全然読まなかったし、まあSFはそれなりに読んではいたけど、あまり好きじゃない仮想戦記ものかと思っていたので。筋はアニメ化された時に初めて知ったし。


といった迷惑な先入観をもったまま読む。


特徴的なガジェット、もしくは世界設定と、それが生み出す現実とのズレ。それを元に進む哲学的な展開。


…すみません、硬派なタイプの、オレの好きなタイプのSFでした。
つーわけでわりと気に入りました。機会があったら別の作品も読んでみよう。


…そういえば昔、班長に薦められた『敵は海賊』ってシリーズもこの人だったのな。