NEXITのブログ

オレが常に何かを考え発信する為のWEBLOG。負担にならない程度に …が基本スタンス。

会社的には日産に、それ以上にゴーンに惹かれる。

トヨタはいかにして「最強の社員」をつくったか』なる本を読んだ。
特に理由などなく、単純に読んでみたかったから。TVなど聞きかじった『トヨタ方式』ってものをちょっと掘り下げてみたくなったので。


でもこの本が良くなかった。文庫化されているから良い本に違いないと踏んだんだけど…。


で、なにが良くないか?


まずは構成が良くなかった。1つのキーワードが複数の章に繰り返し出てくる。
全てに関係しているといえばそうなのかもしれないが、同じ説明がたびたび入るのは如何なものか? これに伴い内容が薄く感じる。水増し感が強く、それを感じ始めたら集中できなくなった。なので良くなかった。個人的に。


だからといってトヨタ方式は良くなかったというワケではない。当然だけど。
正直言って『真面目なだけ』とは思った。真面目にものごとを考え、常に危機感をもち、真面目に提言・対応する(出来る)会社。
言葉にするのは簡単だが、それが簡単には出来ないことだからこそトヨタのスゴさという事になるのだろう。


過去にマッキンゼーの仕事術なる本読んだ時にも思ったが、どんなすごいことよりも、当たり前のことを当たり前にこなす事・その環境作りが重要かつ難しいと再確認。
だってさぁ、ハスに構えたくなるじゃん。真面目社員ってなんかカッコ悪いし。自分としては、ふざけた雰囲気の漂うクソ真面目社員(社会人)のつもりですが。


トヨタに戻る。
個人的には会社組織の改善に非常に興味を持った。今の会社の状況にも当てはまるからかもしれない。
ポストを削減しコストを減らすのは構わない。年齢ではなく、能力・成果で図るのも構わない。
※勤続年数≒会社への貢献度をどう評価するか? という問題はあるが、それを期待するなら小さな会社に行くべきだろうと思う。


問題と思うのは、職人気質の人間が大事にされないこと。
企画みたいな特に秀でた能力が無い職種も、グラフィッカーやプログラマーのような専門的な職種も、地位を上げる=給料を上げるには、他人を管理出来る人間でなければいけない状況になっている。


問題の一つには、専門職の人間が専門性を磨いても評価され難いこと。小さい会社なら無理でも、大きい会社なんだから正しく評価し、上手く使うべき。
もう一つには、専門性を評価され高い地位に就いているが、部下を管理できない人間がいること。クオリティコントロールに心配は無いが、マネージメントが出来ない。人が育てられない。まぁ専門職であるほど、技術の低い人間が上に立つ事を嫌うのである程度は仕方が無いと思う。けどねぇ。


トヨタは2種に分割したそうです。
管理職と専門職に。どちらが上というのではなく、違う職種として相互理解・協力する。それにより自分の進むべき道も見える(会社としては提示できる)=モチベーションを持てるという。
そりゃそうだよなぁ。両方をこなせる人間なんて一握りしかいないんだし。


まぁオレが自社に対して言いたい事は、大きい会社なんだから…
 1.社員(つーか社会人としての)教育を考えるべき
 2.専門性を極める道(評価とポスト)を用意すべき
 3.専門職トップにはマネージメントが出来る人間を置く、もしくはサポートできる人間をつけるべき。
そんな感じ。





…会社はどうでもいいけど、オレ、今のプロジェクトが終わったら『ちょっと大きめの歯車』になりそうな予感。
まぁその程度の能力なんだけどね。この会社じゃね。