NEXITのブログ

オレが常に何かを考え発信する為のWEBLOG。負担にならない程度に …が基本スタンス。

マクロス熱症 〜我ら幼い人類が目覚めて〜

前回から続きます。


その日、主人公がインドの山奥からの帰国が遅れたわけではないだろうけど、1時間のスペシャル構成だった。地元秋田ではリアルタイムでは放送されなかったので、映りが悪いけど青森放送で視聴。


アニメ誌・模型雑誌の予習は済み、あとは見るだけ。ビデオはまだ無かったから、真剣にテレビの前でスタンバイ。
ちなみに、半年ほど遅れて始まった秋田放送での放映時には、姉のベータマックスがあったので録画しましたよ。えぇ。


すげー。
ある意味、OPとこの1・2話がその凄さを物語っていた。
後の作画崩壊と比較してどうこうではなく、この作品のもつポテンシャルが凝縮されていたから。


そして… あっという間だったなぁ。放映終了まで。来週からはケーシーランキン。


毎月、アニメ誌各誌をチェック。載ってる画像が異なればすかさず購入。プラモも購入。中に入ってたチラシで、未登場・未発表のヌージャデルガーとクアドランローを見たときは興奮したもんさ。
タカトクのバルキリー? 買いましたよ。当然。
でもその当時、中学生がおもちゃ買うのって恥ずかしかったよ。田舎だから?


アニメージュの付録や後の『マクロスジャーナル』は、オレにとって特別なものに
『アウト』の別冊『パーフェクトメモリー』? 今でも持ってるよ。
小説? チョコパフェモンスターのヤツ? 当然。
マクロススタンプ? ははは。買ったよ。
LP? 全部買った。
飯島真理のLP? 坂本龍一プロデュースの? 買ったよ。今でも仕事中に聞くし。

Rose(ロゼ)(紙ジャケット仕様)

Rose(ロゼ)(紙ジャケット仕様)

あー、きりがねーな。


デ〜ジャブッ あなたと〜は〜 は打ち切りかぁとか思っているうちに映画化ですよ。劇場版。
これまた実家では公開予定が無かったから、お隣の弘前まで行ったさ。向かいではレンズマンやってたなぁ。


オレは…TV版の方が好きだなぁ。
劇場版も好きだよ。
絵のクオリティとか、設定とか、まとまりとか、劇場版の方がいいし。スッキリしてるし。
「ジンゼムインバンアドクラス艦隊よりマクロスへ。これより貴艦を援護する」「援護ぉ!?」から続くブリタイの演説とかさ、最高でしょ?
でも、フォッカー&マックスの不在で繰り上がりエースとなった輝が、ヒーローとして描かれる事に違和感を感じていた。


TV版の、自信を持てないまま昇格していく戸惑いや、昔好きだった子に頼られて困るあたり(28話以降)が、輝らしいと感じたから。輝という人格にリアリティを感じたから。
決戦(27話)でも止む無く戦線を離脱となるあたり、さらにマクロスがボドルザーのところに突っ込んでる最中、グランドキャノン内の美沙を救出に向かうあたりが、輝らしいと感じたから。
スケールは違うし、戦争の英雄でもないけど、輝は自分の物語をきっちり進めていたでしょ。そこが良かった。


輝『らしさ』だけじゃなくて。
敵の命を奪いに行くマクロスと、愛する人の命を救いに行く輝。
人類や文化を知ったゼントラーディの為、皆のために戦うマクロスと、美沙一人の為に危険を冒す輝。
この対比も好きだった。


劇場版で決着をつけるのはヒーロー輝とアイドルミンメイ。
TV版(27話)では誰が決着をつけたかすら分からない。あえて言うならマクロスとミンメイ。
その辺の、英雄ものではない物語が好きだった。


もしかしたら、誰もがヒーローになれるわけではないと気付いた時期と、同じだったかもね。
マックスみたいならいいなぁ、フォッカーのような男になりたいなぁ と思っていた。特に後者は本気で。逆に自分がそうはなれないとどこかで気付いていたかもしれない。
だから輝に惹かれるのかも。だから輝が輝らしい活躍を見せるTV版が好きなのだろう。


予断だが… 輝が先輩の死を乗り越え、大きく成長したifの世界…グレンラガンにそれをみた気がする。
劇場版も恋愛要素よりそっちを前面に出していたら、ヒーロー輝もアリだったかも?
でもそれはそれで、マクロスの(当時の)独自性を失うから違うなぁ。カタルシスはあるけど。
あとシモンだからOKなのであって、輝は…やっぱ違うかなぁ。


つーわけで、個人的にはマクロスの本質はTV版にあると考えます。
輝を含むさまざまな人の物語を乗せた船、それがマクロスであろうと。


なんかこう書くとバイファムみたいだな。


あと28話以降を蛇足とする向きもありますが… 確かに蛇足だなぁ。
でも当時、視聴者、むしろ制作側に衝撃を与えた事は確実。
巨大な異星人やロボットに変形するリアルな飛行機、アイドル歌手・歌が深く関係する… これらと同列でしょ? 昼メロ展開は。
その前、特に26・27話との落差があったからこそ、語り継がれる作品になったと、本気で思うのだ。


とりとめもないまま続けようか。