予告通り『STAR WARS EP3』の感想を。
注！！！
長いよ。そしてネタバレしてるよ！！！
観てない人は読まないほうがいいよ！！！
■オビ=ワン
最後の方、オビ=ワンに感情移入しちゃって泣く寸前。涙もろくなったなぁ、オレ。
って話はどうでもよくて、オビ=ワンの行動が否定される・自ら否定しなければいけない。３作分＋その隙間の時間にあった出来事と行動を否定ですよ？
師クワイ=ガンとの事や、自信満々なヤンチャ坊主との数年間を否定ですよ！？
選ばれし者を育成している自尊心や、その責任を背負ってきた時間を否定ですよ！？
最後に救いの手を差し伸べないんですよ！？
悲しすぎる…(;´д⊂)
常々、EP4〜6でルークに期待（執着）する姿に『アホか？』『学習しないのか？』『何に期待してるのか？』と思っていましたが、より一層その思いが強くなりました。
EP1〜3は『オビ=ワンの悲劇３部作』です。オレの中で。
以上、感想おわり。あとは不満がメイン。
■総評
アナキンに不満。
ダースベイダーに不満。
蛇足で不満。
エンタテインメント作品としての不満。
■アナキン
アナキンのダークサイドに落ち方に不満ですわ。とにかく。
第一にシディアス対する突然のマスター発言に違和感。内容的には盛り上がり、目の離せない展開なのに、本気で(゜Д゜)ハァ?って思ったよ。
あの時点では自分を見失っただけであり、過失だろ？ どう考えても。
後戻りできないとは思ったかも知れないけど、心底ダークサイドに行っちゃわないだろーよ。愛する人の死（しかも予知夢）に対しそこまで弱いのか？ ヤツは！？
あの時点でシディアスをマスターと呼ぶのは違うだろ？
これと似た違和感は、パダワン虐殺⇒パドメとの面会⇒分離主義者虐殺 の展開。
感情と作り手としての意見が入り混じるけど、ここは全く逆の展開にすべきだったと思う。
過失でウィンドウ死亡 ⇒ 納得いかないままシディアスに従う ⇒ 分離主義者虐殺 ⇒ パドメと面会（よりパドメの生を願う） ⇒ 躊躇しながらもパダワン虐殺（パドメの為に） ⇒ パドメの不理解・確執 ⇒ オビ=ワンとの決闘 ⇒ 『あの姿』でシディアスを「マスター」発言。
オレならこうする。
なお作品の都合上、徐々に進めるのに無理があるのなら、究極の選択に迫られるべきだったとも思う。
『シディアスの死（＝パドメを救えない） or シディアスに加担』
といった間接的なものではなく…
『パドメの死（個） or 宇宙の平和（全体）』
や
『パドメの死 or 師を殺害』
…など、どちらをとっても間違いとは言えない選択を。
そうじゃないと、ダークサイドに落ちる甲斐もないって。
■ダースベイダー
ダースベイダーのあの姿になってからの慟哭は観たくなかった。
失意の結果・ダークサイドに堕ちた結果があの姿であって欲しかった。あくまでもアナキンとは異なる存在でいて欲しかった。
…そうじゃないとオビ=ワンが報われないから…(;´д⊂)
■蛇足
とにかく語りすぎ。メカはいいですよ。ジェダイファイターがタイファイターに似てようが、皇帝機のプロトタイプらしきものが出てこようが、映像だけで余計な説明はつかないから。観客自身が自分で想像・補完して楽しめるから。
けど、ルークとレイアの行く末やデススターのカットはいらないでしょう？
全ての整合性を映像で見せることは無いでしょう？
文章と異なり、視覚での判断（想像）ができるんだから、全てを説明するのは余計でしょ？ 何のための映像なのか？ アナキンの狂気は映像（芝居を含む）だけで表現出来たじゃん。
どっちにしたって、映像化されてない時間があるんだから。何をいまさらな感じ。
3POとR2も記憶の件もそう。主電源OFFにされるシーンがワンカット挟んであればいいでしょ？
パドメの『彼にはまだ正義の心が〜』も、とっても蛇足。
※EP4〜5の前に映像化されていれば『伏線』だったかもしれないけど…それでもオレとしては蛇足だなぁ。
■エンタテインメント
各対決がものたりない。全般的に型や技の概念が無いのでつまんない。
EP2のときにも感じたことだが、今回も同感想。
※EP1はダースモールがその辺を一手に引き受けていたので気にならなかったと予想。
雑魚相手はいいですよ。カッコいいですよ。不満ないですよ。
でも決闘がなぁ。戦いの場所が常に変化するのはいいですよ。それでも早く動いてるだけに感じてしまう。駆け引きも感じない。
じゃあ何を求めるかというと、展開ではなく戦い・動き緩急が欲しい。
ぶっちゃけ、日本の漫画・アニメや格闘ゲームのようにあって欲しいのです。
剣の戦いかと思っていると思い出したように念動力を使い、その後は念力対決になったりするじゃないですか。そうではなく剣技とあわせて使うとか、剣にフォースを貯めて打ち出すとか、突き攻撃を得意とするヤツがいるとか、連続突きがあるとか、ナイフのように短いライトセーバーを使うヤツがいるとか、種族の違いが技に出るとか、とかとか。
…その点でグリーバス将軍はちょっとよかった。ちょっとだけ。
関連して…師弟対決に師弟関係が感じない。
どういうことかというと、クワイ=ガン系で教わる同じ技を使うとか、元は同じ技なんだけど個性が出るとか。
さらに希望としては…アナキンを倒すと心に誓いながらも、最後まで師としてジェダイの道を、剣技を指導するオビワンが見たかった。
「ほら、まだその癖が抜けてない！」「お前は力に頼りすぎている」など涙ながらに指導するオビ=ワンを。
あとジェダイの面々が弱すぎ。
あと帝国の誕生が唐突過ぎ＋異議なしだったことにに違和感。いくらでも裏設定は用意できそうですがね。
あとケニー・ベイカー元気に飛び跳ねすぎ(w
それから映画としてはダメだと思った。個人的にね。
何がダメかってスッキリしないのがダメ。
EP5同様、続きものなので中途半端な展開になるのは致し方ないとしても、次につながる『意志』を感じない。そのため物語を消化してる感じを受ける。
ベタだけど『いつか帝国を解体する！』とか、『このままシス（シディアス）の好きにはさせない！』とか、『真にフォースの安定をもたらす選ばれし者を待って』とかの『意志』を感じられれば救いがあったのに。
前半がいつもSWだったので安心して楽しんで観れただけに、最後はつらいだけだった。
以上、多くの不満を吐き出しましたが非常に楽しめた映画でした。シリーズの他作品同様、最後まで飽きずに観てました。ここまでの感想が出るのは楽しんだ証拠です。
映画『STAR WARS』はこれで完結でいいんだよね？ というわけで、スタッフの皆さんお疲れ様でした。
…ところで『Ogre Battle Saga』は完結するのか！？
※参考までにEP2の公開当時の感想（妄想含む）
http://homepage2.nifty.com/kazzhp/dia/2002_07.html
上記にある7/23の日記
