うつ病とかその辺のはなし。
久しぶりの日記だけど…重めの話を。
うつ病が原因と思われる自殺の報道や、ビジネス系ウェブサイトのうつ病予防・克服の記事、自分の周囲の状況などなど。それらを見て聞いて読んで、経験談を含め思ったことをつらつらと。
まずカミングアウトしておくと、自分はうつ病でしょう。ほぼ確実に。
医者には行っていませんが、状況と症状、実際に身近のうつ病になった人と比較するかぎり… まぁ間違いないでしょう。
そんな経験者?として、また周囲に複数のうつ病の人がいた(出た・出した)経験談を書いときます。少しでも参考になればいいかと。
とにかく一言。
うつ病を理解して、自分を理解して、治すのではなく、うまく付き合う。
それを心がけることをお勧めしますわ。
まぁオレも医者じゃないし、症状やタイプは人それぞれ異なるし、性格や環境も大きく関係するのは承知しているので、この程度のことしか言えない。
オレが自覚したのは9年前。はじめてのゲーム開発終了後。
開発中も手の平に異常に汗をかくなど、それらしき症状は出ていましたが、まぁ一時的なモンだろうとたかをくくってた。
開発も終わり、仕事的にもアレだったのでヒマでしたが… 日中まともに行動出来ないほどの体調不良が続いた。家族で散歩に出ても、気持ち悪くなって一人家に戻る始末。まともに行動できるようになるのはいつも夕方から。
毎日ではないけど、半分以上そんな感じ。そんな日々が3ヶ月ほど続いた。
次の会社に転職してからは特に問題なし。
その次、つまり今の会社に来てからは… 危なくなったら無理せず休む。それで回避してる。
自覚症状があるからね。9年前の体調不良を経験している・覚えているからこそ出来ることとは思いますが。
タイプを自己分析すると… まるっきり『燃え尽きタイプ』ですね。
燃えてる最中は自覚がないし、体調が悪いときなんかは、むしろトラブル発生で復調… したようになる。実際は脳内で興奮物質が生み出され、体調不良を麻痺させてるだけなんだろうけど。
で、忙しい時期を越え、することが無くなると… 体調が悪化する。そんな感じ。まぁ今では先に体が悲鳴を上げるんだけど。
もうひとつ、真面目さ・責任感の強さが原因となっているタイプですね。自分で言うのものなんだけど。
はじめてのゲーム開発でありながら、いきなり責任あるポジション。今の会社では、年齢の割に経験が少ない+外から来たのに、いきなり大きなタイトルの責任のあるポジション。それらの重圧が原因だろうなぁ。
逆にひとつ前の会社で発症しなかったのは、指示に従い特定の範囲をこなすだけの責任ないポジションだったからだと思われる。スケジュールは厳しかったけど、決まった枠の中で自由にやれたので、まぁ楽しかったわ。精神的にも楽だった。
こんな感じで、今も特に問題なく働けているのは、ラッキーだよなぁ。
どの辺がラッキーか?
・リハビリする時間がとれた。
一番ひどい時期に会社に行く必要がなかった。
一年半くらい責任があるポジションではなかった。
・周囲にネガティブイメージを持たれていない。
会社を変わっているので、ひどい時期を知る人が(ほとんど)いない。
なので普通にチャンスも降ってくる
・かなり不安だったであろう奥さんが放っておいてくれた。
まさに乳飲み子を抱えていながら。
特に慰めるでもなく、特に強くあたるでもなく。
・子供がまだ小さかった。
幼稚園児くらいだったら強く罪悪感?を感じたと思う。
あぁ、ラッキーだよなぁ。
これらに加えて、HPで日記を書いて自分の心理状態を把握できるようになった。
あと色々と手を抜くこと・逃げることを覚えた(心がけた)。
だってそうしないとさ、自分がつぶれてしまうことがわかったし、家族がいるからつぶれるわけにはいかないし、何しろつぶれてしまったら元も子もないので。
田舎から出てきた意味がないし、
今まで頑張った意味がないし、
友人たちの誘いを断ってまで仕事してる意味がない。
そう思えたのも、ひどい体調不良を味わったから。その時にいろいろ考えたから。家族のこととか友人のこととか自分の未来とか。
つぶれてしまったら元も子もない。でも治るようなものでもない。
ではどうするか?
うつ病とうまく付き合っていく。それしかない。
と思った次第。
性格・状況的に誰もが出来るとは思わないけど、自分は出来ている… と思う。その証拠?に以来ひどい状況には陥っていない。
自分語りは以上。続いて自分以外のことをつらつらと。
まずいと思うのは、うつ病を理解できない人と、その人たちの言動と評価。
ありがちだけど、根性が足りないとか、甘えてるとか、可哀そうだとか、どうしても否定的な評価になる。怒りか哀れみを含んだ言動になる。
それを個性として受け止めることは不可能な様子。
でも理解できないんだもの、これはしょうがない。
理解できる・できないとは別に…
会社側の立場に立つと、一度でもその傾向が見えた人間は扱い辛くなる。
本当はいいものを作ることに注力したいが、それ以外に気を使うことが増える。ぶっちゃけ、爆弾を抱えることになってしまう。
困ったことに、能力が高いほど時間経過とともに爆弾となる確率は上がり、爆弾としての威力が大きくなる。
前線で頼りになるのは、威力がある銃よりも壊れない銃。そんな言葉を思い出す。
実はもっと困るのが、能力が低く責任もない人間がうつ病になってしまうこと。正直想定外。爆弾というか地雷と化す。「なんで!?」ってなる。
自分の年代・同タイプの人がうつ病になってしまうのは、ある部分仕方がないと思っている。一番悲しいけど。
正直、特に真面目でもなく責任感も強くない若手がうつ病になってしまうのは、理解できない部分が多い。なので、そいつらがどうすれば復調するのかもわからない。
無理に理由を探しても、それはきっと正しくないので、これ以上は探さない。
それでも自分はうつ病(と症状)を理解できるつもりなので、何とかしようと努力しているが… そうしてるとオレ自身がマズくなるんだってば。
タフじゃなければ生きていけない かぁ。
タフにならなければねぇ。オレも周りも。