NEXITのブログ

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可変戦闘機 実践開発集団『ギルド』

今回も絵は無いけどね。時代考証もなし。

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次期主力戦闘機・攻撃機の配備が始まると同時に、旧式となったVF-1シリーズ。
一部は延命措置が行われ、また一部は民間への払い下げが行われた。
そんな中、余剰パーツや廃棄処分となった機体を元に、数々の試作機が生み出された。


もはやコンピュータによるシミュレーションで、9割以上の性能が確定する時代ではあったが、既存のパーツ・技術を使うため安価にアイデアを試すことが出来る為、一部の開発者は率先して試験機作成を行った。


やってみなけりゃわからない。


そんな考えは時代の流れと逆行していたが、そんな古いやり方をする者は少なからずいた。蔑称として『マイスター』と呼ばれるようになる。
(後に自らのスタンスと若干の自虐の意を込め、自称するようになった。)
そして彼らは 可変戦闘機 実践開発集団『ギルド』を設立する。


…実際は非公式の組織であり、単なるサークル活動のようなものであるのだが。

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1号機
VF-1推力増強型。エンジンそのものではなく、メインエンジンである脚部を増設することで増強された機体。
ファイター形態時の背面にバトロイド時の腿・脛部を丸ごと増設。
それに合わせ、元のエンジン(脚部)を外向きにオフセットしバランスが取られたため、正面から見た際に逆Y字となる。これは脚部を外側に展開(急制動時やいわゆるガウォーク形態)した際に顕著になる。


脚部を増設という単純な思い付きではあったが、推力増強の他にガウォーク時の機動性や制動時の機能向上にも結びついた。
 全脚部を閉じる      :推力増強
 全脚部を各方向に展開   :機動性向上(ガウォーク形体)
 全脚部を下方向に展開   :ホバリング時の安定性向上(ガウォーク形体)
 下方脚部のみ下方向に展開 :ホバリング時の前進力向上(ガウォーク形体)


上記以外に、追加脚部を機体姿勢・移動方向に合わせ自動制御することも可能であり、偏向ノズルや姿勢制御スラスター以上の効果を見せた。
無重力圏では逆Y字に展開、重力圏では従来の後方に三本目の脚部として展開する為、『トライレッグガウォーク』もしくは単に『トライレッグ』と呼ばれた。
なお腕部を展開した際やバトロイドの特定状況では5方向に広がる為、その状況のみ『スターフィッシュ』とも呼ばれた。

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2号機
1号機の思いがけない成功により、もう一脚の追加が検討された。
しかしある担当者の「VF-1を上下に2機くっつけたら?」の言葉をもとに、それを作成された。外見もそのままという冗談のような機体。


さすがに無駄も多く性能の向上も中途半端だった為、後に最適化された改良版が作成される。最終的には当初の想定通り、脚部1組を追加した計4脚のVF-1となり、外見も性能もスーパーパーツを可動にした程度のものとなった。


なお改良版をみた部外者からは、1号機を改造した方が早かったのでは? との声が多数挙がっている。

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3号機
1号機の3脚を、新設計の回転式基部に接続し機動力を挙げた機体。
回転式基部はVF-1の機体後方に設置された為、全長は元の1.5倍となり重心が大きく後方に移動。それに伴い従来の可変翼は小面積の固定翼に変更、尾翼は各脚部に付く2枚=計6枚を持つ機体となった。(その姿はF104を思い出させるものだった。)


回転式基部はそのままガウォーク・バトロイド両形態の腰部となる。
バトロイド形態では状況に応じて0脚(腰部自体を背面に移動)〜3脚まで変化し、これまでとは明らかに異なる外見となった。
愛称は『スフィンクス』。スフィンクスの問い「朝は4本足〜」と変化する足の数になぞられている。
後にこれも4脚化される。その際の愛称は『ケンタウロス』。日本名『健太』。

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4号機
4脚化した3号機の腕部をオミット、替わりに2脚にマニュピレータを追加したもの。
なおバトロイド形態は、もはや人型ではなくなっていた。

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5号機
継ぎ足しにより怪物化した4号機を、元のVF-1に近付けた機体。
全長が短くなり三胴型となった機体は、外見・変形機構共にVF-4に類似。
開発者がそのことに気付いたのは、初飛行の映像を見ているときだったといわれる。

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6号機
5号機開発チームによる5号機再設計型。
腕部・脚部の集合である左右の胴部分を機体前方に配置、コックピットのある胴部を機体中央後部に配置した。
その結果、三胴型ではあるが二胴型に見えるものとなった。

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とりあえず今年はこの辺で。
ではまた。