NEXITのブログ

オレが常に何かを考え発信する為のWEBLOG。負担にならない程度に …が基本スタンス。

艦これアニメ 如月の轟沈は誰のせいなのか?

※スタッフということではなく。

艦これ』第3話の如月轟沈に関して、自分は否定的。
轟沈自体を否定しているわけではなく、唐突で、共感も生まず、展開上の重要性も感じず、中途半端なゲームルール反映による、轟沈=死 を否定。

■唐突
リソース配分および演出の稚拙さが目に余る。
赤城の大食い、足柄の登場兼紹介シーン、大井と北上の関係性、本編に関係しないキャラを多数登場させる などなど、ファンの遊びに寄り沿う楽しげな作りをしていながら、手のひらを返すような轟沈の展開。
この展開速度と落差は刺激ではあるが、後述の理由から悪手になっている。

■共感を生まない
ろくに登場も説明されていないキャラ(如月)の死(轟沈)。
メイン級登場人物である睦月から大事に思われていることは、駆け足かつ最低限だが説明はされたと思う。しかしそれは説明でしかなく、また段階を踏んでいないため視聴者の共感を生むものではなかった。

■展開上の重要性を感じない
物語における睦月の位置付けも曖昧なまま、その睦月にとって特別な存在である如月の死がどんな意味を持つのか?
仮に睦月が物語のキーとなるキャラであり、それに大きな影響を与える出来事だったとしても、展開が上手くない。この展開にするのなら、1・2話で紹介するキャラを絞り(背景としての登場は除く)、キーとなるキャラの位置付けと関係性を掘り下げるべきでしょう。

■中途半端なゲームルールの反映
艦娘のサイズや艤装など、ゲーム内の要素をどのように表現・反映させるのかを注目していた。
轟沈というルール(仕様)をアニメに反映させたことの是非よりも、大破 → 轟沈のルールを反映していないことに中途半端さを感じる。また、それまでの小破(中破?)や入渠などを、軽く明るく扱っていたこととの落差も、違和感を強調している。

 

で、改めて…
如月の轟沈は誰のせいなのか?

 

ゲーム内ではハッキリしています。轟沈は提督(プレイヤー)のせいです。
艦娘たちのダメージまたは敵を軽視した結果、つまり提督の采配ミスにより轟沈となる。(運もあるけど撤退することで回避できたハズ)

アニメ版では提督が見えず、そのうえあの展開じゃ『如月が悪かった/運が悪かった』としか受け止められない。

なんでそうしたのか? 戦争の不条理を演出? 今後の展開に関係する?

艦娘たちに戦い(傷つくこと)を要求する提督と、提督を慕い従う艦娘たち。
轟沈ルールを適用するなら、提督の存在と責任を明示することこそ反映すべきルールだったんじゃないの?
※日常系アニメにするんだったら不要だけど

※例えは古いが『エースをねらえ』の関係に当てはめるとしっくりくる。

 吹雪=岡ひろみ 赤城=お蝶夫人、提督=宗方コーチ 

 

アニメ化されたゲームは多々あるが、『艦これ』はキャラ・ストーリーが固定のRPGじゃないんだから、ある提督の戦史=ゲームリプレイの映像化とするべきだと思うんだ。個人的には。

同じ苦楽を味わった提督たちが観て、共感し楽しめてゲームでは見えなかった部分が見える そんなものにね。
アイマスは(前のもシンデラレガールズも)その辺がとても上手くできていると思う。

 

まぁそんな考えなので、史実(如月はウェーク島攻略戦で沈没)との比較して論じるのは意味がないと思っている。だってプレイヤーにとっては、自分のセーブデータこそが『史実』なので。